本書の内容

面白すぎて夜も眠れないオトコの進化と絶滅史!

最近、人間の世界ではLGBTなど多様性が認められ、性差がなくなりつつあります。
一方、寄生虫をはじめ、カタツムリ、ナメクジ、ミミズなど、生物界を見渡すと、雌雄同体の生きものは多く存在します。

なぜ、人間のように「男」と「女」の性差を有する生物がいるのでしょうか?なぜ、「男」と「女」は永遠にわかりあえないのか?

生物の「オス」に注目すると、何と残念な生きものなのだと思わせる物語でいっぱい!
単独では子孫を残すことができない「オス」の必死な行動や悲哀の先には何があるのか?

すこぶる興味深い事例がたっぷり詰め込まれた不思議なオスとメスの世界へようこそ。




本書の構成

第1章 生物界は「残念なオス」だらけ!?
男女の役割が激変する日本の社会
なぜ、男は自殺率が高いのか?
もともと動物であったことを忘れてしまった人間
完璧を目指すよりまず終わらせろ
ひたすらモテるために美しく進化したオス
「騙したもの勝ち」のオスとメスの熾烈な世界
メスのわがままに翻弄される生物界のオスたち
すべてのオスは食料品である。
生物の世界でも「隣の芝生」は青い
他人の情事に燃えるメスと萎えるオス
モテるものとモテざるものの違いとは?
モテないオスの姑息な対抗手段
ボクの遺伝子だけ残してくれませんか?
芸術はモテるためにあるのか?
「芸術的センス」と「セックス」の関係
性淘汰における勝者と敗者
モテるためなら命も削る
男が永遠に女心を理解できないワケ
女性ホルモンにまつわる驚きの研究
成功者はみな「低テストステロン体質」
男がハイヒールに惹かれる生物学的理由
変顔だからこそモテることもある
4000人斬りミック・ジャガーが生涯モテモテなワケ
強い子を産むためにイイ男は欠かせない
モテ男の末路──モテることはトクなのか、ソンなのか?
「自分を棚上げする男」と「客観的でしたたかな女」

第2章 人類が選択した「一夫一妻制」の臨界点
「一夫一妻制」が人間を生んだ?
人類はなぜ一夫一妻の道を選んだのか?
自分の子どもが殺されないための秘策
イクメンが一夫一妻制を生んだ説
結婚制度でがんじがらめになった現代人
少子化問題の解決策を動物たちに訊いてみよう
「おしどり夫婦」は全然「おしどり」じゃなかった
コウノトリの三角関係
もともとは「障害」を意味した「絆」という言葉
性器の常識を覆したトリカヘチャタテ
『とりかへばや物語』が教えてくれること
便利で都合のいい「二分法」から脱しよう
その「男らしさ」「女らしさ」は正しいですか?
現代社会は「恋愛強迫症」

第3章 オス不要論
「清潔志向」が生物をメス化させる
精子減少の謎を解く
人類は「オス」を捨て去るのか
ひたすら求愛し続けたオスの非情な運命
あまりにも悲惨すぎるオスたち
考えられないほど残酷なトゲオオハリアリの最期
なぜ男が不要になってきたのか?
もうすでにオスという性を失ってしまった生物たち
性転換も自由自在なダルマハゼ
生物界のアンドロギュノス(両性具有)たち
恋するゾウリムシ

第4章 残念すぎる「人類」という生物
──オスもメスもみーんな仲良く絶滅する説
同一規格化された家畜はまっさきに絶滅する
こうしてサナダムシは絶滅した
『レッドデータブック』に寄生虫の名を
生物の歴史は絶滅の繰り返し
大量絶滅の後に起こること
もし人間がいなくなったら、地球はどうなるか?
もし人間がいなくなったら、地球はどうなるか? その②
豚なら4頭、サンマなら3041匹
──人間は年間どれくらい食べるか
イースター島から学ぶ絶滅のシナリオ
〝世界の終わり〟まであと2分

第5章 人類の絶滅を回避する意外な方法
チンパンジーとヒトの遺伝子は99%同じ
人間より優れているチンパンジーの記憶能力
言葉を手に入れた人間が失ったもの
脳の容量オーバーが招いた結果
言葉を得た人間はどこへ向かうのか
チンパンジーは絶望しない
「同感」「同情」「共感」はどこが違うのか?
ホーキング博士のメッセージが教えてくれること
じつは「残念なオス」こそが人類絶命回避のキーパーソンだった


※本書は2015年6月に三五館から刊行された 『女はバカ、男はもっとバカ』を改題・加筆および再編集したものです。

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著者プロフィール

藤田紘一郎(ふじた・こういちろう)

1939年、中国東北部(旧・満州)生まれ。
東京医科歯科大学医学部を卒業し、東京大学大学院医学系研究科博士課程を修了。医学博士。金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学大学院教授を経て、現在は同大学名誉教授。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。
1983年に寄生虫体内のアレルゲン発見で、日本寄生虫学会賞(小泉賞)を受賞。2000年にヒトATLウイルス伝染経路などの研究で日本文化振興会社会文化功労賞、国際文化栄誉賞を受賞。1995年には著書『笑うカイチュウ』で講談社科学出版賞を受賞。
主な著書に『腸内革命』『決定版 正しい水の飲み方・選び方』(海竜社)、『こころの免疫学』(新潮選書)、『脳はバカ、腸はかしこい』(三五館)、『「腸にいいこと」だけをやりなさい!』(毎日新聞出版)、『アレルギーの9割は腸で治る!』『50歳からは炭水化物をやめなさい』(だいわ文庫)、『腸をダメにする習慣、鍛える習慣』(ワニブックスPLUS新書)、『人生100年時代の老いない食事』(フォレスト出版)などがある。

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